第4回 ケラマジカ観察会
ダイビングや海水浴、キャンピング客に混じって、 慶良間の島を訪れるにはどうも不似合いな山歩きの格好をした一団が阿嘉島に上陸しました。 2006年8月25日(金)に行われたケラマジカ観察会の参加者たちで、その数19名。 講師に首里高校の當間順一先生、嘉手納高校の城間恒宏先生を迎え、沖生教研の夏の野外研修会で 初の離島での実施となりました。
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阿嘉離島振興総合センターにて、ケラマジカについての学習会を行い、生態や形態、歴史などの解説を受けました。また、ケラマジカの頭骨や角にも触れることができました。 |
ケラマジカの糞です。海水浴やキャンプで人が頻繁に訪れるニシハマビーチでも、芝などの生えた開けた場所で結構見つけることができます。このような生物の残すフィールドトラックの観察も楽しいものです。 |
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テレメトリー調査の体験です。手に持った指向性の高いアンテナで、シカにつけた発信器の電波が最も強く受信される向きを割り出し、シカのいる方向を特定します。はたしてその方向は当たってますか? |
急峻な地形も多い慶良間諸島ですが、今回参加していただいていた神谷厚昭先生に、急遽、慶良間の地質に関して、地質的には沖縄島の名護累層にふくまれること等を説明していただきました。 |
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双眼鏡を準備してきたかいがありました。出航時間まであと一時間。最後のチャンスで訪れた湿地にシカが出ていました。遠くではありますが、ケラマジカをじっくりと観察することができました。 |
ケラマジカのメスの成獣で、今年出産した子どもと一緒に餌を食べるなどしていました。シカの夏毛に特有に見られる鹿子模様がケラマジカではほとんどみられません。観察会も終わりにさしかかったところ現れてくれて、参加者は喜び、講師はホッと胸をなで下ろしました。 |
2006年8月25日(金)阿嘉島