第2回 潮間帯の生物観察

 夏の季節を象徴する積乱雲が青空に大きく発達するなか、 去る2006年8月12日(土)に八重瀬町具志頭の具志頭浜で沖生教研の第2回野外研修会 「潮間帯の生物観察」が行われました。講師に徳里政哉先生と屋比久洋子先生をお招きし、 それぞれ潮間帯の動物(軟体、棘皮、刺胞など)と藻類を解説していただきました。
 真夏の厳しい日差しの中、参加者23名は暑さも忘れて生物観察に夢中、生き物を見つけては、 各講師を呼び止め種名や説明を書き留めていました。
 動物はゴマフニナやヘリトリアオリガイ、イソアワモチ、クロナマコ、ニセクロナマコ、クモヒトデの仲間、 ナガウニの仲間など多くが観察されました。
 藻類は、観察のベストシーズンが春であることから、観察できる種類は多くはなかったのですが、 コケモドキやアミアオサ、ホンダワラの仲間、ホソバナミノハナ、ウスユキウチワ、ラッパモクなどが見られ、 また海草のリュウキュウスガモを観察することができました。
 1時間半ほどの観察時間でしたが、多くの生き物とともに、潮間帯の生物の帯状分布が観察でき、充実した研修会となりました。

まずは潮間帯について事前説明を行いました。

マイクロアトールとサンゴ群体間の競争を説明中く

目にしたことはあっても初めて種名を知ることができた藻類も少なくはありません

ジャノメナマコのキュビエ器官

ホンダワラの仲間(褐藻)

クモガイの軟体部。まるで地球外生命体のよう・・・

2006年8月12日(土)八重瀬町具志頭の具志頭浜